コミュニケーションツールの原点

皆さんはピクトグラムをご存知ですか?
何気なく街中の標識を見ていたら、昔サインの仕事をした時に少々勉強した事を思い出しました。簡単に言うとピクトグラム=絵文字の一種(私個人の認識ですが)だと思います。
多分文献によると、人類最初の絵として有名なラスコー洞窟の壁画等がが原点であるとかないとか言われてたような・・・
象形文字を代表するものにヒエログリフ(エジプト)や甲骨文字(中国)等がありますが、ピクトグラムをはじめて体系的に利用したのは、オットー・ノイラートというオーストリアの哲学者だそうです(ウィーンの展示館運営に際し、一般市民に分かりやすいアイソタイプという絵文字体系を作り出したのが始まりといわれています)。
日本でのピクトグラムの認知は東京オリンピック(1964年))が最初と言われ、当時のオリンピック全体のデザイン計画は世界的に高い評価を得ているようです。
その後、大阪万国博覧会用のトイレサイン(逸話がありますね)や長野オリンピック競技サイン等が代表的ピクトグラム例(一般認知として)かと思います。
ピクトグラムのメリットは広告看板・企業のCIのような強調が無いということでしょう。
コミュニケーションの必要性に応じて自然に目からインプットされ、瞬時に認識する事が可能である事が大きな特徴であると思います(俳優で言うと名脇役という感じでしょうか)。
トイレ・非常口・道路標識等の良く見かけるサインから、最近はユニバーサルデザインの意味合いを持つものが増えつつあります。
様々なハンディキャップを持つ方が社会参加するためのコミュニケーションツールへ発展してきているのも見逃せません(アイコンや動画タイプもあるとか)。
そう考えると、1万5000年以上の時を経ても人間のコミュニケーション方法って変わらないということですね(笑)。

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