中国ネタをひとつ。
中国のキングソフトがマイクロソフトのWord・Excel・PowerPoint等と互換性を近づけたという統合オフィスソフト「Kingsoft Office 2007」を11月からオープンβとして無償公開し、2007年1月に製品版を4980円(ダウンロード版)で発売するようです(価格はマイクロソフトOfficeの1/10で、MS Office製品の機能の約8割は利用可能)。
Word・Excel・PowerPointで作成したファイルの表示は、他社オフィスソフトよりも忠実で、「.doc」「.xls」「.ppt」等の拡張子での保存も可能なようです(ユーザーインタフェースもそっくりだとか)。
キングソフトはオフィスソフト開発では歴史があり、中国語オフィスソフトWPSは1988年に初代を発売以来、1994年に中国市場の9割を占めていたが1995年からマイクロソフトのOfficeバンドル販売の影響により、WPS売上は10%台に急落したそうです。
そんな背景もあり、マイクロソフト製品に似せてシェア奪還を狙っているようです(ここまで進んだ独占を打破するには互換路線しかないのでしょう)。
また、特許や著作権についても全く問題ないことを確認しているようです。
(キングソフトというと、以前にアンチウイルスソフトの無料配布をおこなっていた記憶しかありません)。
寡占状態のオフィスソフト市場がどんな形で崩れていくのか楽しみですね(笑)。