震災10日目

16,000人以上が県外に避難した福島県。もちろん、住むところも無く物資の供給もままならない方が大勢を占めていますが。私の友人も双葉町から北海道へ非難した事を電話で知りました。相双エリアの方、そして30km圏内の方々の心情を考えると言葉で言い表す事も出来ない気持ちでいっぱいです。

今日も東京の友人数名から励ましやご心配の電話やメールをいただきました(本当にありがたいことです)。

少しずつ原発各号機の状況が変わりつつあり、このまま好転する事を願う毎日ですが、ようやく長崎から専門アドバイザーを向かい入れ県民の不安要素を分かりやすく的確に助言していただける体制も整い始めました(これで少しは風評や群集心理の不安要素も取り除いてくれるでしょう)。

明日は春分の日。本来なら親父の墓参りの予定でしたが、ガソリン不足のため仏壇の前で済ますことを母親と決めました。

「当たり前」というありがたさが身にしみるこの頃です。

風評

私の住んでいる福島県は今原発の件で様々な情報が飛び交っています。政府や東電の対応の遅さや甘さは憤りを感じてしまいますが、それ以上に原子力発電→放射能→被ばく(「被曝」が正解、「被爆」は間違い)というイメージが一人歩きしているという実態です。

今朝も南相馬市長の切実な声がテレビを通して流れていました。危険だという菜も葉も無い情報に、物資や医療の輸送の支障をきたして孤立いるとのことです。
昨日も人影を見る事が殆ど無く(実際昨日も普段どおり外出していますが)、頭からすっぽり被ってマスクをして自転車に乗っている人や歩行者がチラホラ。話によると県外へ逃れるために交通量が増加している国道もあるとか。県民が福島県の安全性を証明しなくてはいけないはずなのに・・・

インターネット社会になって多くのメリットもたらしたWebサイト。改めて情報の速さ・正確さを含め、誰もが「真の情報」の共有レベルを同一に保つための方法を見出す必要があるのではないでしょうか。

声を大にして言いたい「福島県は安全です!」と。

陽は昇る

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昨夜から再び頻繁になった余震。静岡県でも大きな地震があって、東日本エリアを超えてしまうのでは?という不安さえ覚えてしまいます。

うっすら積もった6日目の朝、朝日を見て人間の傲慢さ、ちっぽけさを改めて実感。
しかし、津波の被害にあった地域では既に復興にむけて動き出しているのを見ると人間の強さにも感動せざるを得ません。

東北地方太平洋沖地震 5日目

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こんな形で12月以来のBlogを再開するとは思いもよりませんでした。

映画のワンシーンのような映像が頻繁にテレビで流れ、余震の度に11日のような激震に怯える日々が続いております。

断水と停電の中、給水、食料や生活用品の買いだしと事務所と自宅の片付け等々で明け暮れ、昨日から仕事を開始するも、クライアントの臨時休業や輸送の影響で全く仕事にならず、明日以降は社員全て自宅待機としました。

30km圏内が屋内退避指示という現在、未だ福島市の放射性物質の飛散は日常レベルですが、今後の福島原発の状況によってはどうなるのか・・・・・

今はじっくり構えて冷静さを欠かさないようにするだけです。